宅地の分割を考える
これから数回に分けて、宅地の分割により、評価額がどうなるかを検討してみたいと思います。
今回は、「正面と裏面に道路がある宅地」についてです。

上記の条件で検討してみましょう。
<分割案①の評価額と相続税額>(単位:万円)
70☓1.00+50☓1.00☓0.02=71(1㎡当たりの価格)
71☓400㎡=28,400(評価額)
相続税の総額 6,280万円
<分割案②の評価額と相続税額>(単位:万円)
A70☓1.00☓200㎡=14,000
B50☓1.00☓200㎡=10,000
A+B=24,000(評価額の合計)
相続税の総額 4,540万円
結果
分割案②の方が、1,740万円税額が少なくなります。
このように分割の仕方によって税額が変動しますし、共有持分で相続すると次の相続の時に、
争続のもとになりますので、十分検討をされた方が良いと思います。
土地の分筆は、相続の後にも出来ますが、手続きに3ヶ月以上掛かる場合もありますので、
相続前に分割がお薦めです。